主人公の川辺籐子は、父不詳で実母にも捨てられ、奄美大島で叔母に育てられた。しかし高校生のある時、叔母の婚約者でもある代議士の山下から生い立ちを嫌悪され、嫌がらせを受け、郷里を追放されてしまう。途方に暮れた籐子は2年前に、自分をスカウトした芸能事務所社長の澤木広志と、東京在住の祖父を頼り上京する。しかし祖父は冷たい態度であった。そして澤木が経営していた事務所はすでに解散していた。籐子は澤木の薦めで、あるオーディションに応募することに…