「ONE PIECE」とは 　　1994年から矢口史靖と鈴木卓爾が作り始めた超低予算・超省力映画制作術ーそれが「ONE PIECE」! 　　必要なのはビデオカメラひとつ。カメラワーク（パン、ズーム、ティルト、フォロー、移動、手持ちなど）は一切なし。ついでに編集もアフレコもなし。置いたまんまのカメラが撮らえた一片《ワンピース》の四角い世界を、ワンシーン・ワンカット・一話完結のドラマとして描くというのが決まりごと。作りたくなったその時、集まったメンバーとその場所で何ができるのか…? 低予算を逆手に取った目からウロコのストーリー展開は、ユーモアとサスペンスにあふれ、時にシュール! 限定された空間だからこそ生まれる映像表現は、アイデア次第でなんでもできることを証明した。 　　矢口と鈴木はプロとして映画制作をしつつも、「暇があったら作る」という不定期かつ日曜大工的スタンスで、現在も「ONE PIECE」作品を作り続けている。