役所で働く妻・祥子と小説家の夫・タカユキは、夜はスナック勤めだが、小説家として最近忙しい。祥子は帰社後同僚のアサに呼び出され向かう途中、白いワイシャツを着た男が数人に囲まれる騒動に出くわす。祥子と目が合った男は妖しげに笑い、男達に引き摺られていった。喫茶店に着くと、アサは夫の新刊小説にサインが欲しいと言った。祥子は本の内容が役所を舞台にした人妻の官能小説であると聞かされて驚く。職場の男達の下卑た視線から逃れエレベーターに乗る祥子は、白シャツの男の餌食となる。屋上でなぶられる祥子の傍らには、アサと吉崎がセックスに没頭している。不可解な現実。 　　祥子は自分をネタにされた事でタカユキを激しく罵倒し、二人は喧嘩になる。翌日、祥子は仕事を休み、また本を開く。会社の机の上で吉崎とセックスをはじめる祥子。本を閉じると何故か役所にいて、アサがいやらしい笑みを浮かべながら祥子の身体に手を這わせる。夢か現実かわからぬまま、祥子の前から本は消えた…